光を体験しよう 〜光のじっけん室〜

レンズとミラーを作ってみよう

水でレンズを作ってみよう

水滴がレンズのようになっている画像
むずかしさレベル 1

雨上がりに庭や公園の植物をよく見ると水滴が丸くなってついています。
それをもっとよく見てみると遠くの家や木などが逆さまに見えたりします。これは水がレンズの役割をしているからです。
この水レンズを作って、いろいろなものを見てみましょう。

じっけんの目的
水などの液体は、丸くなる性質があります。これは表面張力(ひょうめんちょうりょく)といって表面をできるだけ小さくしようする力がはたらいているからです。スポイトでアクリルの板に水滴をたらすと水は丸くなります。このアクリルの板を新聞紙の上に置くと字が大きくなります。また、遠くを見ると逆さまになって小さくなります。なぜでしょうか?実験してみましょう。

準備するもの

  • 透明な板(アクリル板、ガラス板)※CDやDVDの空いたケースを利用すると便利です。
  • きりふき
  • 5円玉
  • スポイト
  • ティッシュペーパー
実験で用意するもの

組み立てよう!

step1 アクリル板の上に水滴を作ろう!
アクリル板の水滴レンズを見る女の子

透明なアクリル板の上にきりふきや、スポイトで水滴の玉を作ります。

観察してみよう!

step1 近くにあるものや、遠くにあるものを見てみよう!
水レンズで見た男の子が逆さまに写っている画像

水滴がのったアクリル板で、遠くにあるものを見てみましょう。次に、近くにあるものを見てみましょう。また、大きな水滴と小さな水滴では見え方に違いがあるかもためしてみましょう。

step2 5円玉で凸レンズを作ろう!
5円玉で凸レンズを作る参考図

スポイトに水を入れ、アクリル板の上の5円玉のまん中の穴に水滴を一滴落とします。これで凸レンズができます。新聞や広告の小さな文字に近づけてみてみましょう。文字はどう見えるかな?

step3 5円玉で凹レンズを作ろう!
5円玉で凹レンズを作る参考図

穴の水を、ティッシュで少し吸いとると、今度は凹レンズができます。凹レンズだと、どう見えるかな?

なぜ、大きく見えたり、小さく見えたり、さかさまに見えたりするの?
レンズの焦点解説図

ものはレンズを通してどのように見えるのでしょうか?
図のようにレンズには焦点があります。焦点とは、虫メガネで太陽の光を集めて黒い紙を燃やす時、太陽の光が集まるところです。
図の花に当たった光は、赤線のようにレンズを通っていきます。
花が焦点より遠い所にあると、花の像は上下左右逆になり、さらに焦点距離の2倍より遠くなると、どんどん小さくなります。花が焦点より内側にあると、花が拡大されたように見えるように像ができます。

レンズについて詳しくは、

山村 紳一郎(やまむら しんいちろう)先生
さまざまな雑誌や書籍、イベントで自然科学の最先端情報から科学の楽しみ方・遊び方を、紹介・提案し続けるサイエンスライター。
和光大学非常勤講師。成蹊学園サステナビリティ教育研究センター客員フェロー。

もっとしろう!

葉っぱに水滴をつけて水レンズを作ってみましょう。
水レンズのできる葉っぱとできない葉っぱがあります。
どういう葉っぱだとうまくいきますか?

50円玉と5円玉では穴の大きさが違います。見え方には違いがあるのでしょうか?
水に砂糖や塩を入れてレンズを作ったらまた違うのでしょうか?
いろいろとためして、違いを見てみよう!

まとめてみよう!

水レンズの実験でわかったことを、順序よく実験ノートにまとめよう。

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