人の色の好みはそれこそさまざまですが、世界の文化を調べていくと、地域や民族その他さまざまなちがいによって好まれる色の取り合わせにちがいがあるようです。
例えば、南アメリカなどラテン系の人々の間では、赤や黄色、緑のような原色同士の組み合わせに人気があります。
日本では昔から、灰色や薄紫(うすむらさき)、薄(うす)ピンクのような、中間的な色の取り合わせが好まれることが多いようです。これら色の好みは、その地域の気候や植物の色など、環境(かんきょう)の影響(えいきょう)があるのかも知れません。
たとえば湿度(しつど)や高さ、時間によって光の色は全くちがってきます。
さらには周りの景色の色、緑が多いか、青が多いか、茶色が多いか、などによって、そこに住んでいる人たちが好む色はちがってくることになります。
日本の絵画と、海外の様々な国の絵画のちがいや、洋服の好みのちがいをこうした面から楽しむのも、楽しいですね。