光のなぞ 光や色のたのしい知識がいっぱい!

色と光

光はRGBでできている

太陽の光は、白っぽいけれど。

「光!」といわれてまず思いうかぶ「太陽の光」。わたしたちは「白っぽい、とう明」などに感じますが、実は数かぎりない色の光からできています。もし、本当かどうか知りたいときは、ホームセンターなどで売っているプリズムや分光シートを手に入れて、太陽の光を通してみましょう。虹(にじ)のようにたくさんの色があらわれます。

これは、「白い光の中にはいろいろな色が入っている」ということを、ぎゃくにいうなら「いろいろな色が集まって白い光がつくられている」ということをしめしています。

太陽の光はこの虹のような数かぎりない色の光でできています

太陽の光はこの虹(にじ)のような数かぎりない色の光でできています

すべての光の色はRGBでつくれる

数かぎりなくある光の色のうち、特に、赤(=レッド=R)緑(=グリーン=G)青(=ブルー=B)の3色を、目に見える光の中で、最も基本(きほん)の色として「光の三原色」とよんでいます。これは、このわずか3つの色の組み合わせで、この世界にあるほとんど全ての色をつくり出すことができるためです。

このことには、実はたいへん重要な意味があります。たとえばスマートフォンやパソコンのディスプレイやテレビにカラーの写真や映像(えいぞう)をうつしだすとき、RGB3つの色をどれだけの明るさでまぜればよいかを計算しておけばよいわけです。実さいに、ディスプレイの画面を拡大(かくだい)して見てみるとこの3色だけで色をつくっていることをたしかめることができます。

光の三原色

光の三原色は、RGBの3色です

どうやって光の色をつくるか

RGBそれぞれの明るさをそれぞれ少しずつ変えることで、すべての色をつくることができます。たとえば、Rの20%、Gの50%、Bの30%というようにRGB3色の光をひとつに集めれば(=まぜれば)、いろいろな色が自由につくれるのです。

実さいに、光で色をつくるときは、「%」は使いません。 わたしたちの生活では、色の光をまぜるのはたいていがスマートフォンやパソコンなどのディスプレイ上でおこなわれます。このため、RGBそれぞれの3色の光の強さは、コンピューターで計算のしやすい8の倍数であらわすことがほとんどです。最もよく使われているのは、各色の光の強さを0~255の256に区切ってあらわす方法で、この方法だとたとえばR=180は赤の光が一番強い光(=R255)の255分の180の強さであることをしめします。そして、R=180;G=200;B=80というようにそれぞれの色の光の強さを調節することで、自由に色をつくることができます。

印刷の3原色とは全くちがう。

パソコンのディスプレイに近づいてとった写真です。
拡大(かくだい)すると、白はRGBの3色でつくられていることがわかります。白は、R=255、G=255、B=255の色なのです

印刷の3原色とは全くちがう

スマートフォンやテレビなど、光を出しているものではRGBの3色をまぜてさまざまな色をつくりだすことができます。しかし、印刷やプリントアウトといった、紙などにインクをつけて色をつくりだす場合は、全く話が変わります。光を出すものでは色をまぜると明るくなりますが、光をすいこむインクでは色をまぜるとどんどん暗くなっていくからです。

印刷やプリントアウトでは、イエロー(=Y)、赤っぽい色のマゼンタ(=M)、青っぽい色のシアン(=C)が3原色とよばれ、さらに暗さを調節するブラック(=ブルー(=B)とまちがわないように「K」とあらわします)の4つの色でさまざまな色をつくりだします。カラーの印刷やプリントを拡大(かくだい)して見てみると、これらの4色でできていることがよくわかります。

これは絵の具で色をつくり出すのとよくにています。青と黄の絵の具をまぜて緑色をつくることができますよね。

色の三原色

色の三原色は、光の三原色とはちがう色です

印刷物をルーペで拡大するとCMYKの4色でカラーをつくる

印刷物をルーペで拡大(かくだい)するとCMYKの4色でカラーをつくっていることがわかります

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