ニュートンが発表するまで、虹は「3色」または「5色」と考えられていました。
3色:■青、■緑、■赤
5色:■むらさき、■青、■緑、■黄、■赤
ニュートンは、5色のむらさきと青の間、黄と赤の間に、それぞれの中間色の「あい色」と「だいだい色」をいれて、虹は7色だと考えました。
7色:■むらさき、■あい、■青、■緑、■黄、■だいだい、■赤
しかし、実際のニュートンは、はっきりと7色と見たわけではありません。実験をしてみるとわかりますが、太陽の光をプリズムで分けても、光はくっきりと7つに区切れたりしません。色の境目はあいまいで、ぼおっと各色がつながった帯になっています。見方によっては、青と緑の間に「青みどり」があったり、緑と黄の間に「黄みどり」があったりと、7色よりもっと、無数の色があるようにも見えます。
ニュートンが「7色」としたのは、音楽と関係づけて「各色の帯のはばが、音楽の音階の間の高さに対応している」と結論するためでした。なぜ音楽と関係づけさせたかったのかというと、ニュートンの時代の300年前のヨーロッパでは、音楽が学問のひとつで、音楽と自然現象を結び付けることが大事なことと考えられていたからです。たぶん、そうすることが当時はかっこよく感じられたのでしょう。
実はニュートン自身は、虹の色が無数にあることを知っていたということです。