野菜工場で作られている野菜は、モヤシ、キノコ、リーフレタス、サラダ菜、ホウレンソウ、ハーブなどです。
モヤシやキノコは光合成が必要ありませんから、光がないところでも育ちます。緑色の葉っぱ野菜は光合成が必要ですから、ランプで照明します。ランプには、ナトリウムランプや蛍光灯(けいこうとう)が使われてきました。その照明がいま、発光ダイオード(LED)に変わりつつあります。
LEDには、赤、黄緑、黄色があります。1990年代に青色と、明るい緑色が発明され、光の3原色(赤・緑・青)がそろったので、LEDでカラー表示ができるようになりました。そしていま、製品に利用されて急速に一般化(いっぱんか)しています。携帯電話(けいたいでんわ)の着信ランプや交通信号機などで使われるLEDはしょっちゅう見かけるようになっています。
そんなLEDのメリットは、軽くて小さくて低消費電力で長持ちすること。熱もほとんど発生しません。
そう、LEDは、ずっと光を当て続けなくてはならない野菜工場の照明にぴったりなのです。
欠点は、LEDの価格がまだあまり安くないことなのですが、野菜工場では、光合成に有効で、比較的(ひかくてき)価格の安い赤色LEDをうまく利用することで、解消しています。